全労連青年部ニュース11年度第11号

■全労連青年部ニュース第11号(2012年3月7日発行)PDE版ダウンロード


3.1ビキニデー 開催

2月29日に静岡市内で、「3・1ビキニデー日本原水協全国集会」が開催されました。全体集会のあと、参加者は8つの分科会に分かれそれぞれのテーマに合わせ意見交換など行ないました。

青年分科会として位置づけられた第8分科会は、『ビキニ事件と原水爆禁止運動を学ぼう』としたテーマで行なわれ、250人の青年らが参加しました。

参加者は、ビキニ事件から全国に広がった署名運動、そして原水禁世界大会への開催に至る歴史を映像で学んだあと、大石又七さん(第5福竜丸元乗組員)と海外代表のカラ・フローレン‐メイズさん(我らグアム人会員)が、講演をしました。

大石さんは、被爆したときの状況を生々しく証言。「広島、長崎の原爆投下の実態はプレスコードで全く知らされていなかった。放射能の急性症状が出ても米軍が怖くて何も言いたくなかった。政府や米軍は真実を何も知らせようとしない。今もその状態は変わっていない」と強調しました。

またカラ・フローレスメイズさんは在沖米海兵隊のグアム移転に対するたたかいを報告。「グアムの土地の3分の1を米国防省が握り、水も食料も自立できず貧困が広がっている。私たちの運動は平和運動というだけでなく、人が普通に暮らせるための尊厳を取り戻す運動」だと話しました。

その後、10人程度のグループに分かれた参加者は、感想交流と学んだことをどう生かすか、署名を広げるにはどうしたらいいか、など意見交流を行ないました。あるグループでは、「ビキニ事件は知っているつもりだったが、知らないことだらけだった」「考え方は色々あるが、知ってみんなで考えていくことが大切。周りに知らせていきたい」「当時を知る人はどんどん減っていくが、同じことを繰り返さないために途切れさせず伝えていきたい」など感想、意見が出ました。

最後にまとめとして野口邦和さん(世界大会実行委員会運営員会代表、日本大学専任講師)が「第5福竜丸は200kmもビキニ環礁から離れていたのに、大石さんや久保山さんの被ばく量は急性症状が出るほど大きかった。これだけとっても核兵器がいかに恐ろしいかが分かる。核兵器も原発も両方なくしていかないといけない。核兵器のない世界を実現するため、今日のような学習を重ね、核兵器全面禁止署名と被爆の実相を広げていきましょう。」と呼びかけました。

関連企画『ひろげよう つなげよう 核兵器

ゼロへの想い 3・1ビキニデー青年交流会』(主催:Ring!Ling!Zero実行委員会)には、約70人が参加。軽食や飲み物をとりながら賑やかに交流。ビキニデー集会や分科会に参加しての感想交流や地元での活動紹介などをおこないました。

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