第一交通の無法・非道を許さない~学習会に41人~

20151216_daiichi愛労連交通運輸部会と名北労連は12月16日、名古屋市北区の自治労連会館で第一交通労働組合の争議を支援するための緊急学習会を開催し、第一交通労組の組合員を含め41人が参加しました。

はじめに弁護団の塚田聡子弁護士が争議の概要について報告。第一交通産業㈱はタクシー業界トップの企業で、グループ内に156社、従業員約1万5000人、9000台弱のタクシーを有し、これまでに全国のタクシー会社を次々と買収して業界最大手に成長してきたこと。その過程で、労働組合つぶしや労働者いじめによって労働条件を一方的に引き下げて暴利をあげてきたこと。名古屋では2001年に旧千成タクシーの買収以来、最低賃金違反、残業代未払い、有休取得拒否、労働災害隠し、法定点検やメーター検査時の賃金カットなど数えたらキリがない違法行為を積み重ね、これに抗う組合や従業員に対しては徹底した組合つぶしやいやがらせ、脱退工作などが繰り広げられてきた。第一交通労組が団体交渉にとどまらず、裁判や労働委員会への救済申し立てなど果敢にたたかっていることを報告しました。

大阪と変わらぬ稚拙な労働者いじめ
「大阪のたたかいに元気もらった」

学習会には、大阪で8年2カ月に及ぶ争議をたたかい抜き2009年に第一交通産業の無法・非道に打ち勝った佐野南海交通闘争のメンバーである、自交総連大阪地連の庭和田裕之書記長が駆けつけました。

庭和田書記長は、「当時と変わらず稚拙な労働者いじめや不法行為がおこなわれているが、大阪でのたたかいから第一交通も学んでいるのか、名古屋では解雇が出ていない」とし、創業者である黒土始会長や田中亮一郎社長など、経営陣の現状にも触れ、今後のたたかいの方向をしめす、元気の出る激励をしました。

当該組合の成田委員長からは、「タクシー労働者のプライドをかけてたたかう」と決意が表明されたのち、愛労連の知崎事務局長から当面の行動提起、名北労連の筒井議長の団結がんばろうで気勢を上げました。

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