「愛知県最低生計費試算調査」報告書

「愛知県最低生計費試算調査」報告書の発刊にあたって

 

「愛知県最低生計費試算調査」報告書

「愛知県最低生計費試算調査」報告書

愛労連はこの間、最低賃金について当面時給1,000円、全国一律最低賃金制の確立を一貫して要求してきました。愛知の現行最低賃金は時給750円です(11年10月7日発効)。

最低賃金法は「賃金の最低額を保障することにより、労働条件の改善を図り、もって、労働者の生活の安定、労働力の質の向上および事業の公正な競争の確保に資するとともに、国民経済の健全な発展に寄与する」ことを目的にしています。しかし実態はどうでしょうか。全国平均で737円、愛知県は750円ときわめて低い水準にとどまっています。

私たちはこの数年間、その年の最低賃金額にもとづいて「生活体験」をおこなってきました。しかし、体験者のほぼ全員が「この額では生活できない」と訴えています。こうした実態を審議会や行政等につきつけ、引き上げを要求してきました。

最低賃金の低さを告発するとりくみとあわせて、愛労連は、若年層が一人で生活するためにはいくら必要なのか、あらためて賃金引き上げ要求の根拠を明確にすることをうちだし、昨年から今年にかけて「最低生計費」調査にとりくんできました。調査の結果は、愛知の最低賃金をはるかに上まわる額となりました。

私たちは、この結果はきわめて重要だと考えています。それは、日本の労働者全体の賃金が低下し、年収200万円以下の労働者が1099万人にも達するという、世界的にみても異常な事態が拡大しているもとで、「最低生活」の費用としてはじき出したこの数値は、「これ以下の生計費」は、労働者が人間らしく健康で文化的な生活ができないという基準となるものです。

最終調査では、昨年の「若年層」に加え、30歳代夫婦のみ世帯、30歳代夫婦・子ども一人世帯、40歳代夫婦・子ども二人世帯の生計費を出しました。若年層調査時と同様、あらためて子どもの持ち物材も含む価格調査をおこないました。

その結果は以下のとおりです。 

 

若年単身世帯

25歳男性

30代夫婦のみ

男性33歳

女性30歳

30代夫婦と子ども

男性35歳

女性33歳

女性 9歳

40代夫婦と子ども

男性43歳

女性40歳

男性13歳

女性 9歳

税抜月額

184,184

272,858

343,458

439,076

税込月額

223,230

325,946

411,573

524,837

税込年額

2,678,760

3,911,352

4,938,876

6,298,044

時間額換算

1,285

1,876

2,368

3,020

※時間額換算は税込月額を月労働時間173.8時間で割りだした。

愛労連は、今回の調査結果で得られた「若年層時給1285円」や世帯別の「最低生計費」をすべての賃金要求の根拠として、組織内だけでなく、広く宣伝をするとともに関係機関に賃金引き上げ、最低賃金の改善を要求していきます。

 

2011年11月18日

愛知県労働組合総連合
議 長  榑松 佐一


■「愛知県最低生計費試算調査」報告書(A4サイズ:129ページ)

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「愛知県最低生計費試算運動」推進委員会
発行:愛労連(愛知県労働組合総連合)
名古屋市熱田区沢下町9-7 労働会館東館3階
電話 052-871-5433 FAX052-871-5618

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